ヴァイオレット・エヴァーガーデン7話

いつものように録画していた再放送をみました。

tv.violet-evergarden.jp

公式サイトみるまでもなく、メインは娘を失った戯曲家オスカー・ウェブスターが立ち直る物語です。まあそれはそれで語れば語れる。人の心を意識的にはうまく扱えないはずの彼女の、しかし誠実な行動が、なぜか不思議に問題を解決していく構造は、まあいろいろに評しうるだろうけれど、僕は好きです。

以前6・7話だけみる機会を得たときと異なり、帰途の船中でのヴァイオレットの苦悩に眼をひかれました。一見感情がないかのようにしている彼女も、実は数多くの人をあやめた過去と、世人の指弾をうすうす苦にしていて、だからこそ感情を押し殺しているわけです。オスカーのもとを訪ねる直前に通りがかりにお前の手は汚れているといわれたのを思い出して、その苦悩に気づいてしまうわけですね。物語としては下船後に少佐の死を知らされて、それどころじゃなくなるわけですけれど。

まあ、しかし、8話以降はどうなるか知らんけど、ヴァイオレットはなんらかの形でその申し訳なさに折り合いをつけていくのでしょう。戦後ってのはそういうものです。個別の恩讐にこたえていては、戦争の世界に逆戻りですし、長年くよくよしていている人が多数いる平和は長持ちしないでしょう。誰かを踏みつけにして今がある、忌まわしい過去のある人たちも、前を向いてそれぞれの幸福を追求できるようにしていかねばならんわけで。

まあ、ここまで描いたらそこからは逃げられませんわな。

で、EDが茅原実里なわけだ。