只見の雪まつり

2月の中頃に只見の雪まつりに行った。

道の駅に只見川第一橋梁を見下ろす展望台があって、結構な坂だが登った。

只見町は柏市姉妹都市みたいなものらしく、行ってみて知った。

雪まつりはなんといったらいいだろうか、緩い進行がものすごく個性的だった。前年に大内宿に行っていたが凛とした伝統の重みを感じたのと対極。観光案内していたり、柏市からツアーバスが出たりするわりに、町内会のお祭りみたいなんだけれど、不思議とこれはこれで好感した。ここに住んでいる人の祭りという実感が持てるのもそうだし、人の流動が結構ありそうというのも開放的な印象。花火も個人クレジットと県庁と電源開発が尺玉を上げて貫禄を見せる。松戸や柏の花火だと尺玉は大きくない部類だけれど、至近距離なので尺玉が迫力満点なのがよい。

八十里越道路が来年開通らしい。これで冬季も只見は袋小路ではなくなる。誠に喜ばしい... はずではあるが、只見線会津川口〜只見間は福島県第三種鉄道事業者で、その赤字補てんには冬季の交通確保が名目としてあげられていたらしい、というのを思い出すと、これはどうなるんだという気はする。

東北電力水力発電の資料館があった。いまや電力というと色々難癖をつけられて広報もできないというイメージがあるが、東京電力ではなく東北電力だし、火力でも原子力でもなく水力発電なので、ほとんど屈託がない。電力の開発が日本と只見川流域の発展になると白洲次郎が真っ直ぐに訴えるのが、いまでも変わらず有効で、そしておそらく50年後100年後もそうだろうから、これは本当に幸せな関係だよなあと思う。