えーと先日、年末ですが、有馬温泉いってきました。千葉県入りするときは状況が許せば ClariS の reunion とか聴くことにしているのですが、聴いて思い返すと、またしょうもないことを思いついてしまいました。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」8巻で出てくる温泉は、アニメでは草津温泉をモデルにして描かれましたが、原作では地名はなく、草津温泉では合わない描写もいくつかあります。僕は未見ですが、当時のインタビューで、有馬温泉を念頭に書かれたという話があるんだそうです。
有馬だとするとだいたい描写は適合するのですが、2つ疑問がありました。
温泉街だけあって、硫黄の匂いがたちこめ、あちこちから湯気が上がっている。
薄く霧がかかった曇天と相まって、山から見下ろす景観は真っ白だ。
「で……着いたはいいけど、どうすりゃいいんだ?」(p.250-251)
この到着の場面ですが、
- 有馬は硫黄泉ではない。すくなくとも温泉街に硫黄の匂いはしない
- 山から温泉街を見下ろすことは可能だが、通常は温泉街の下(神戸電鉄有馬温泉駅、太閤橋バス停、阪急バスターミナルのどれか)に到着するので、そのさいに山から見下ろすのは動線として疑問
泉質はどうしようもありませんが、動線の話です。
有馬温泉への道はいろいろありますが、高坂兄妹は千葉から新幹線で行くので、新大阪か新神戸から公共交通がつながる方法と考えるべきでしょう。六甲山頂から有馬へロープウェイの線は消えます。まあ、常識的に考えれば、新大阪または新神戸から直通バス、あるいは新神戸から谷上経由神戸電鉄といったところで、特定は無理と考えてきました。
ところが実際に行ってみると、思わぬ発見があるものです。
古泉閣の上、有馬東口バス停(芦有ゲート前交差点)付近を歩いていると、濁った空気が雲海のように見えました。温泉街はこの方向というよりは左ですが、条件次第ではそっちのほうを見ても雲海のように見える可能性はありそうです。
では有馬東口バス停を通る便はというと、次の3つがあります。
- 宝塚から阪急バス:日曜日中は2時間に1便
- 芦屋から阪急バス:日曜日中は2時間に1便
- 西宮からさくらやまなみバス:日中は1時間に1便
これ以上には絞り込めないのですが、まあ便数からいえば、さくらやまなみバスが最有力といえそうです。
とするとですよ、さくらやまなみバスは夙川駅、獅子ヶ口(サイゼリヤ跡・夙川学院跡)、神園町(夙川学院北交差点コーヒーラウンジ館)、越木岩神社北(銀水橋)、そして柏堂町(西宮北高最寄り)とハルヒの聖地を縫って走るのですが、そこに黒猫を追った桐乃と京介がやってくるというのは、なかなか奇妙な妄想です。
あともうひとつ考察できることは、有馬東口バス停は割と寂しいところです。ここでわざわざ降りる理由は、黒猫のメールでよこしたGPS情報が古泉閣など高台近くの宿だったということが考えられます。